生長の家の「神想観」とは(瞑想方法・瞑想のやり方・効果)
人生を根本的に変えるために、生長の家でおすすめしている瞑想方法(瞑想のやり方)があります。
それは、生長の家独特の瞑想方法、「神想観(しんそうかん)」です。
瞑想自体は、心身の静寂を取り戻す比較的日常的なメディテーションから、神仏との一体感を実感する宗教行まで、広い範囲の瞑想があります。もちろん、瞑想方法(瞑想のやり方)にも様々なものがあるものです。
近年、瞑想は、グーグルやインテルなどのアメリカの有名企業が社員研修に取り入れるなど、その効果が世界的に注目されています。
一般的にも瞑想の効果が認められており、瞑想方法(瞑想のやり方)次第で自律神経のバランスを整えて免疫力を高めたり、学習効率や記憶力を向上したり、ストレス耐性を強くするといった効果があると言われているのです。
仏教、キリスト教、イスラム教などでは、それぞれ独自の宗教行としての瞑想方法を奨励しており、生長の家の神想観も瞑想のやり方の一つです。
他の瞑想のやり方と神想観の瞑想方法が違う点は色々ありますが、とりわけ、「神様の創られたままの完全円満な世界を瞑想する」やり方が特徴的だといえます。
生長の家では、人間は誰もが「神の子」であり、無限の可能性を持った素晴らしい存在であると考えます。そして、その神様が創られたままの世界は完全円満なものであり、病気も、貧困も、不幸も、苦しみも本来存在しないと信じるのです。
「そんなこと信じられない!」と言う人がいるかもしれません。
しかし、本当に私たちは無限の可能性を持った「神の子」なのです。
前生長の家総裁・谷口清超先生は、次のように説かれています。
その何よりの証拠は、人はみな「立派になりたい」「よくなろう」という思いを持っていると言うことです。誰だって、みな「立派になりたい」のであり、「ダメ人間になりたい」人などないでしょう。なぜそうかといいますと、人間はもともと「神の子、仏の子」であることを、誰もがよく知っているからです。本当の自分は、もっともっとすばらしい無限の才能の持ち主であり、すばらしく美しい優しい心の持ち主であることを知っている。ですから、怠けていたり、遊んでばかりいたり、悪いことをしたり、変な成績を取ったりすると、うれしくないのです。つまり本当の自分は、もっと素晴らしいのが真実の姿であることを、よく知っていると言えるのです。
(『神想観はすばらしい』29~30頁 谷口清超先生著、日本教文社)
このように、神想観は、私たちが皆「神の子」であることを前提として実修する瞑想方法(瞑想のやり方)です。
「神の子である自分」が、神の創られた完全な世界、善いことばかりの世界(実相=本当の姿)をイメージし、心の眼でじーっと観る練習をします。
”人間は皆神の子で、すでに救われ済みの生命であり、永遠生き通しのいのちである。”
この「世界と自分の本当のすがた」を観じて、神の子である本来の自分に気づくための瞑想方法(瞑想のやり方)が神想観なのです。
瞑想や神想観の効果は?
神想観のやり方を覚え、実修することで、様々な効果を得ることができます。
先ほども触れましたが、以下は、瞑想の効果として一般的に知られる効果です。
・自律神経のバランスを整え免疫力を高める効果
・学習効率や記憶力の向上させる効果
・ストレス耐性を強くする効果
そして、谷口清超先生は、『神想観はすばらしい』の中で、神想観には次のような効果もあると説かれています。
効果1:集中力がつく
効果2:困難や不幸を克服する勇気と力が出る
効果3:独創力が養われる
効果4:あなたでなければならない個性が発揮できる
効果5:接する人の心を開き、心が互いに通じ合う
神想観の瞑想方法を実修して“人間・神の子の自覚”が深まれば、自分の天性を発揮し、無限の可能性が引き出され、大きな愛、卓越した生命力といった「人間本来のすばらしさ」があらわれてくるのです。その効果は絶大なものといえます。
そして、神想観を実修する意義は、以下のように説かれています。
人間は肉体ではない。霊的実在である。この事実を深く心に自覚せしめるための行事が神想観である。神を頭脳で知っただけでは、神が”わがもの”とはならないのである。全心身をもって神の実在を体感体得しなければならない。それをなすのが神想観である。神想観を怠らず行ぜよ。
神想観を怠らず行じているうちに「人間神の子」の真理が、頭脳的な知識から、感情的な把握となり、さらに進んで、全生命的な把握になってくるのである。神が単なる理論上の存在や、名称上の存在でなくなって、自己の生命そのものとの自覚を得はじめたとき、私たちの生活は変貌しはじめるのである。(『詳説 神想観』17頁)
”神をわがもの”とし、生活を変貌させるためにも、神想観の瞑想方法(瞑想のやり方)を覚えていきましょう。
以下は、神想観の瞑想方法・やり方についての説明です。
神想観の瞑想方法(瞑想のやり方)
神想観については、生長の家の書籍『詳説 神想観』(谷口雅春先生著)や『神想観はすばらしい』(谷口清超先生著)に詳しく書かれていますので、熟読をおすすめします。
また、神想観の唱える言葉には独特の節がありますので、ぜひCD版も合わせてお聞きください。
それでは、基本となる「基本的神想観」という瞑想方法(瞑想のやり方)をご紹介します。
神想観は、明るくて安全な場所で行います。自宅の居間でも寝室でも大丈夫です。
正座で行う場合、まず左足を右足の上に深く重ね、お尻をできるだけ後ろに引いて、背筋をまっすぐにして座ります。
椅子で行う場合は、後ろの背もたれに寄りかからず、少し前のほうに腰を下ろして、同じく背筋をまっすぐにします。
続いて、写真のように顔の前で合掌します。指は曲げず、力を入れすぎないようにして、両掌を合わせます。
顔はうつむかず、あおむかず、正面を向きます。
そして、目線を斜め上の方にもっていった状態で、目を閉じます。
神想観の瞑想方法は、姿勢と呼吸がとても大事です。
姿勢の準備ができたら、深い腹式呼吸とともに、次のように念じて瞑想していきます。
基本的神想観の瞑想のやり方(瞑想方法)
生きとし生けるものを生かし給える
吾が
気 合 い
イユゥーッ
念ずることば
神の無限の
神の無限の
神の無限の
神の無限の
神の無限の
この
無限の
神の無限の生かす
満たされている。生かされている。満たされている。生かされている。
ありがとうございます、ありがとうございます・・・・。
もはや吾れ生くるにあらず、神のいのちここにありて生くるなり。
(以下順次繰り返す)
世界平和の祈り
神の無限の愛、吾に流れ入り給いて、愛の
その光いよいよ輝きを
すべての人々の心に愛と平和と
以上が「基本的神想観」という瞑想方法です。
もしかしたら、瞑想方法が少し長いと感じる方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、もう一つの瞑想のやり方として、『詳説 神想観』から簡単に取り組める神想観の瞑想方法をご紹介します。
最も簡単にして本質的な神想観の瞑想方法(瞑想のやり方)
電車で学校へ通うとき、会社へ通うとき、工場へ通うときその電車の中で静かに眼をつぶって、
『わがたましいの底の底なる神よ。無限の力よ、湧き出でよ!』
と呼びかけて、「私は無限の力に護られているんだ!人間、力は無限力だ」と数回心の中で一心に繰返す方法は、私達が疲れなくなる、そして無限の働く力や無限の勉強する力が湧いてくる最も簡単な神想観です。(『詳説 神想観』150頁)
この簡単な瞑想のやり方なら、いつでも、どこでも、だれでも実修できそうです。その効果も多くの人が実証されています。
瞑想方法には長いやり方も短いやり方もありますが、最も大切な点は「善一元なる神」との一体感を深めることです。感情の底の底から内なる神との一体感を深めて、“神をわがもの”とする。
その具体的な瞑想方法(やり方)が神想観なのです。
以上、神想観という瞑想の意義や効果、そしてやり方を説明してまいりました。
神想観の効果を感じるためには、何よりも実践してみることが大切です。
瞑想のやり方を覚えてその方法どおりに実修すれば、必ず素晴らしい瞑想効果があります。
ぜひ、だまされたと思って(笑)、瞑想の効果を体感してみてください。
姿勢や呼吸、念じ方など、さらに詳しい瞑想のやり方や瞑想の効果を知りたい方は、生長の家の練成道場や教化部会館で行われている「練成会」への参加をおすすめいたします。
また、神想観の意義や瞑想のやり方は、下記の書籍で詳しく説明されています。
『詳説 神想観』
『神想観はすばらしい』
上記の2冊は、神想観の瞑想方法(瞑想のやり方)を学ぶ上で、どちらもオススメの書籍です。
最近はエクササイズの一種としてヨガが流行っていますが、本来のヨガはインドの瞑想方法です。現代のヨガは、ヨガポーズなどのフィットネス的なやり方で宗教色がなくなっていますが、元をたどれば宗教的な瞑想方法(瞑想のやり方)に行き着くのです。
ヨガのエクササイズとは違い、神想観は身体を動かさず、姿勢を正しくして行う静的な瞑想方法です。静的な瞑想で「精神」を統一していくことで、健康にも良い効果がでてきます。効果のある瞑想方法(瞑想のやり方)を実修すれば、身も心も落ち着いてくるものです。