生長の家では、“人間はみな神の子”であり、人間以外の生物や植物、鉱物やエネルギーもすべて“神の生命、仏の生命の現れ”であると説いています。生長の家は、この“人間・神の子”の教えをもとに、すべての生命の内に宿る「神性・仏性」をあらわし、人々が互いに感謝して拝み、祝福しあう世界を目指しているのです。
「人類光明化運動」として始まったこの運動は、昭和5年の立教以来、多くの人々の悩みや問題を解決し、“天地の一切のものに感謝する生き方”を広げ続けています。そして、現在、「人類光明化運動」は、国家間の争いをなくし、“善一元の神への信仰”によって世界の平和を目指す「国際平和信仰運動」として、世界中に展開されています。
生長の家青年会の活動もこの目的と軌を一つにして、時代に応じて展開されてきました。21世紀の現代は、人口増大、資源枯渇、地球温暖化による気候変動などの世界的な問題が深刻化しており、地下資源をめぐる紛争や地球温暖化を原因とする自然災害などの事象が拡大しつつあります。
このような時代の変化の中、立教以来掲げてきた世界平和を実現するためには、地下資源に依存した旧文明から、「自然と人間が共存する新たな文明」への転換が必要不可欠です。この“新しい文明の構築”に向けて、青年が「どのように行動すべきか」を明確に示すために、生長の家青年会 ヴィジョンが制定されました。
生長の家青年会は、下記の「生長の家青年会 ヴィジョン」を掲げて活動を展開しています。
生長の家青年会 ヴィジョン
<前 文>
人口増大と資源枯渇、気候変動が進行する21世紀の現代、立教以来の念願である世界平和実現のためには、「自然と人間が共存する新たな文明」への転換が不可欠である。私たちは、もちまえの行動力を存分に発揮し、多様な才能の開発と柔軟な発想を結集して、以下の具体策の実践を通して、“人間はみな神の子であり、地球上のすべての生物も神の生命の表現である”との教えを多くの人々に伝える。しかして私たちは、それぞれの場所で「自然と調和した生き方」のモデルとなり、新文明構築の潮流を起こさんとするものである。
<具体策>
1.私たちは、常に信仰を深め、日常生活で起こる様々な問題を生長の家の教えに基づいて解決することを目指すとともに、家族や友人、知人が悩みを抱えていれば、同慈同悲の心をもって寄り添い、み教えで解決するよう努力する。
2.私たちは、物事の光明面を見、すでに与えられている恵みに感謝する日時計主義を実践して、他や自然から奪うことなく「自然と共生する低炭素のライフスタイル」に率先して取り組む。
3.私たちは、学校や職場などそれぞれの場において出会う人々はもちろんのこと、インターネットを積極的に活用して、同じ問題意識や趣味、価値観等を共有する人々にも“善一元の神への信仰”を伝える。
4.私たちは、自己中心的な都市の生活に染まることなく、植林や下刈、間伐、無農薬有機栽培による農作業、肉食の削減など、自然を含む他者に愛を与える実際活動に積極的に取り組む。
5.私たちは、国際関係、哲学・宗教学、環境学、倫理学など、様々な分野において“自然と人間は本来一体である”との信仰に基づいた研究や活動に積極的に挑戦する。
「生長の家青年会 ヴィジョン」動画
「生長の家青年会 ヴィジョン」の説明動画です。(約6分30秒)