地球温暖化対策で最も大切なことは
生長の家青年会は、地球温暖化問題を解決し、平和な世界を実現するために、新しい文明の構築に向かって様々な活動を展開しています。
次世代に明るい未来を実現するためには、地球規模の問題である温暖化問題を解決しなければなりません。地球温暖化が深刻化している現代において、温暖化対策は必須のものとなっているのです。
この地球温暖化対策は、やみくもに取り組んでも効果が薄く、持続できないものになってしまいます。問題が大きすぎるため、信念がないとやる気がなくなっていく可能性もあるでしょう。
そのため、地球温暖化問題の対策を続けていくには、心がけておくべき重要な事項があるのです。
では、何を心がけ、どのように地球温暖化対策をしていけばよいのでしょうか。以下の内容は、主に個人を対象にしていますが、企業でも取り組んでいくべき地球温暖化対策についてまとめています。
天地一切のものに感謝する心を養う
地球温暖化対策で最も重要なことは、この世界に対する考え方や、私たちの心を変えていくことです。
「人間がよければ、地球が汚れてもかまわない」
「次世代のことなんてどうでもよい」
「私の人生が楽しければ良い」
こういった人間中心・自己中心的な考え方が、今の地球温暖化問題を招いています。つまり、心が変わらない限り、地球温暖化問題は解決していかないということです。
私たちの心の中に人間中心・自己中心的な考え方が少しでもあれば、それを変えていく必要があります。
生長の家では、この根本的な心の問題を解決するために、様々な取り組みを行っているところです。
1.すべては神において一体を信じる(宗教心を養う)
地球温暖化問題を解決するために、私たちはどういった「心」で生活をすればよいのでしょう。
生長の家の環境方針には、この「地球温暖化問題と心の重要性」について、下記のように示されています。
地球環境問題は、その影響が地球規模の広がりを持つとともに、次世代以降にも及ぶ深刻な問題である。今日、吾々人類に必要とされるものは、大自然の恩恵に感謝し、山も川も草も木も鉱物もエネルギーもすべて神の生命(イノチ)、仏の生命(イノチ)の現れであると拝み、それらと共に生かさせて頂くという宗教心である。この宗教心にもとづく生活の実践こそ地球環境問題を解決する鍵であると考える。
(生長の家の環境方針より引用)
この宗教心を一言で言えば、「すべては神において一体である」ということです。神という表現は、「大自然」と言い換えてもよいでしょう。私たちは大自然と一体であり、自然界に生かされて生活しています。
したがって、「自然界のすべてのものに感謝する」という気持ちが大切です。これまでの世界観を変えていくことで、地球や自然界に対する気持ちが変わっていきます。
そして、このような自然界への感謝の気持ちは、「宗教心」そのものです。このような宗教心があれば、地球を汚すような考えはなくなり、地球を綺麗にしようという心が常に湧いてきます。
地球温暖化問題を解決する最も重要な鍵は、私たちの良い心を養い、”天地一切のものに感謝”して、宗教心に基づいた生活を実践することなのです。
2.買いすぎない・持ちすぎない
現代は物が豊かに溢れる世界となりました。お店に物があふれていると、ついつい「あれも欲しい」「これも欲しい」と思ってしまうことでしょう。
しかし、その物が本当に必要なのかについて、もっと考えなければいけない時代がきています。
大量生産・大量消費・大量廃棄の社会を変えていくには、必要以上の物を買わないことや、持たないことが大切です。一人一人がそういった心がけをしていくことで、大きな地球温暖化対策になります。
また、下記の「効果の大きい温暖化対策」に掲げているように、生長の家では肉食の削減をおすすめしています。これは、肉食が地球温暖化を促進するだけでなく、飢餓の問題などに関わっており、間接的に人の食料を奪う生き方でもあるからです。
したがって、私たちは物だけでなく、食事に関しても必要以上に食べ過ぎないことが大事でしょう。生長の家では、飢餓問題に思いを寄せるために、月に一度は一汁一飯の日を設けています。
日本では、ご飯と味噌汁だけだと物足りないように感じる人がほとんどだと思いますが、世界にはその茶碗一つ分のご飯でさえ、手に入らない人がたくさんいるのです。
一汁一飯の日を設けてみると、ありがたい環境の中にいるということを実感でき、現代のライフスタイルを転換することにもつながります。
3.安さの裏側を考える
100円ショップでのお買い物など、安い商品が当たり前の世の中になりました。この安い商品たちがなぜ安いかについて、考えたことはありますでしょうか?
安いものは本当に安いのではなく、環境負荷が高いものばかりなのです。飛行機などで遠い外国から運ばれてきたものは、多くの二酸化炭素を排出しています。
また、「安い」といって一杯買ってしまったり、大切に扱わなかったりということもあるでしょう。地球温暖化対策の一つとして、物を買うときに、「これは本当に安いのだろうか」と考えることが大事です。
これも一人一人が心がけを変えていくことで、大きな力になることの一つでしょう。さらには、物を大切に扱う心も養われるはずです。
効果の大きい地球温暖化対策(個人・企業問わず)
地球温暖化対策の具体的な取り組みには様々なものがありますが、生長の家で特におすすめしていることを挙げていきましょう。
1.肉食を控える〜食卓から平和を〜
肉食は、地球温暖化問題を大きく加速させている原因の一つです。牧草地等を造るために広大な森林の伐採が行なわれており、地球の森林は肉食が原因で大きく減少しています。
また、牛のゲップから排出されるメタンガスは、二酸化炭素の約23倍の温室効果があるといわれているのです。さらに、食肉を運ぶ過程では、多くの二酸化炭素が排出されています。
これら食肉産業全体から排出される温室効果ガスは、全体の「51%」にも及ぶともいわれているのです。私たちが肉食を減らすことは、個人で取り組める最も効果の大きい地球温暖化対策だといえます。
もちろん、個人だけでなく、企業も地球温暖化対策として、肉食の削減に取り組んでいくべきでしょう。
また、肉食の削減は、地球温暖化問題だけでなく、様々な問題を抱えています。私たちの食卓は平和の問題と密接につながっているのです。
詳しくは、下記の動画でわかりやすく紹介していますので、どうぞご覧ください。
2.自然の再生可能エネルギーを積極的に利用する
地球温暖化対策で効果の大きいものとして、自然の再生可能エネルギーを積極的に利用することが挙げられます。
石油などの化石燃料は枯渇してきておりますので、日頃の生活でエネルギーを節電すると同時に、再生可能エネルギーの積極的な利用が求められているのです。
私たちは一刻も早く、石油などの化石燃料に依存した地下資源文明から、太陽光発電などの地上資源を活用した”新しい文明”へと転換していく必要があります。
生長の家ではこの”新しい文明”を目指して、自然エネルギー拡大運動を行っています。個人でも企業でも参加できる運動です。
地球温暖化対策といっても何をして良いか分からない。もっと具体的な協力がしたいという方は、ぜひ下記の自然エネルギー拡大募金にご協力下さい。
3.日常生活で特におすすめしている地球温暖化対策
上記のもの以外にも家電製品等の節電や、水資源を大切にすることなど、個人や企業が出来る取り組みはたくさんあります。
マイバッグ、マイ箸、マイボトル等々。その一つ一つを実践していくことが、地球温暖化対策を進める大きな力になるものです。
その他、生長の家では、一人一人に取り組める地球温暖化対策として、特に下記の3つの取り組みをおすすめしています。
詳しくは、リンク先のページをご覧ください。
①地産地消・家庭菜園
②自転車を積極的に利用する
③手作り(ハンドメイド)のクラフト製作
以上、地球温暖化問題で何を心がけ、どのように対策をしていけばよいのかについてまとめていきました。
忘れてはいけないのは、この地球温暖化問題についての情報を人に伝えることです。
私たち一人一人のライフスタイルが世界の平和と密接につながっています。
一人でも多くの方に伝え、協力してもらうことが、地球を救う大きな力になるのです。
『平和のレシピ』
私たちがどのように暮らし、何を買い、何を食べるのかは、世界の平和に直接影響を与えています。本書『平和のレシピ』では、世界を幸せにするための「新しい暮らしと食のスタイル」について、5つの提案が書かれています。
【平和のライフスタイル・5つの提案】
1.「日時計主義」で生きる
2.肉食を控えよう
3.買い過ぎない、持ちすぎない
4.地産地消を心がける
5.家庭菜園にチャレンジする
「日時計主義」は人生の光明面を見て、すべての恵みに感謝して生きる生き方で、豊かな人生を過ごし、幸せな生活を送るための秘訣です。
本書では、日々の暮らしの中での「消費」や「食」の正しい選択を通じて、環境破壊や資源の浪費、世界の労働者の貧困化を防ぎ、平和の実現に貢献できる生活に転換することの大切さが書かれています。