無農薬・有機(オーガニック)栽培で「ノーミート、低炭素の食生活」の実践へ
生長の家では、家庭菜園をおすすめしています。
ただの家庭菜園ではなく、野菜や穀物を無農薬や有機(オーガニック)農法、自然農法によって育てる菜園です。
なぜ、無農薬、有機(オーガニック)農法、自然農法がおすすめなのでしょうか?
以下に、その主な理由を説明してまいりましょう。
生長の家が無農薬・有機(オーガニック)・自然栽培をおすすめする3つの理由
1.“ノーミート”と化石燃料の削減で、地球温暖化防止へ。
無農薬・有機(オーガニック)栽培で家庭菜園をおすすめする大きな理由として、地球温暖化などの環境問題が深刻化しているということが挙げられます。
地球温暖化問題の主たる原因は、石油などの化石燃料の使用が急増し、大気中の二酸化炭素濃度が増加したことによります。農薬や化学肥料にはこの化石燃料が使われているため、地球温暖化や土壌汚染を促進してしまうのです。
農薬や化学肥料を使えば、一度に大量の作物を作ったり、安定して収穫したりできますが、土壌汚染や地球温暖化の流れを止めることができません。
また、地球温暖化を加速させるものとして、フードマイレージの問題もあります。海外や地方で栽培された野菜は、地元でとれる野菜よりも、たくさんの二酸化炭素を排出して運ばれているものです。
私たちが遠くから運ばれてくる野菜を選べば選ぶほど、その分だけ地球温暖化が促進します。たとえJASマークがついている野菜だったとしても、大量の二酸化炭素を排出していては、あまり意味がありません。
一方、農薬や化学肥料といった化石燃料を使用せずに行う農業や家庭菜園は、土壌汚染や地球温暖化を防止することにつながります。地元の野菜であれば、二酸化炭素の排出量も少なく、フードマイレージの問題もありません。
人や地球の未来を考えれば、野菜や穀物の無農薬・有機・オーガニック栽培を広げて、「低炭素の食生活」を実践していく必要があるのです。
そして、地球温暖化問題を解決する大きな力となるのが、肉食の削減による食生活の改善です。詳しくは別のページで扱いますが、肉食することによって森林伐採が急速的に進み、二酸化炭素やメタンガス等の温室効果ガスが大量に排出されています。
その他にも、倫理的な問題や飢餓の問題と密接に結びついているのが「肉食の問題」です。
肉食を続ければ続けるほど地球温暖化が促進され、異常気象が頻発し、世界の人々から食料を奪って、様々な問題を深刻化させています。肉食生活は、「他から奪う生き方」になってしまうのです。
生長の家では、この「他から奪う」生き方である肉食を削減し、食生活の改善をする一環として、家庭菜園をおすすめしています。
無農薬・有機(オーガニック)農法・自然農法で自ら育てれば、野菜や穀物を収穫するときの喜び、その野菜を使って料理できる感動が湧いてくるものです。
また、食べたときの美味しさは「感激」そのもので、肉を使わずに野菜だけで満足することができます。
つまり、家庭菜園をすることで、「ノーミート・低炭素の食生活」を具体的に実践していくことができるのです。
地球温暖化が深刻化している現代では、これまでの「他から奪う」生き方をあらためて、この新しいライフスタイルである「ノーミート、低炭素の食生活」に転換することが求められています。
2.“自然の恵みを味わう喜び”が体感できます。
自分で無農薬・有機・オーガニックの野菜や穀物を育てようと言われても、何だか大変な感じを受ける方がいらっしゃるかもしれません。
たしかに、自分で有機野菜を育てるということは、面倒といえば面倒な作業になります。スーパーで買った方が、よほど楽に食材が手に入ることでしょう。
しかし、スーパーに並んでいる食材がどんな環境で育ち、どうやって世話をし、どのように成長したら食べられるようになるのか。こういったことは、実際に育ててみないとわからないものです。
実際に自分で育てることで自然界のリズムを感じ、野菜や穀物の栽培には土が重要だと学んだり、大豆と枝豆が実は同じものだとわかったり、自然についての知識を得ることができます。
そして、実際に無農薬・有機・オーガニックの家庭菜園をやってみると、手をかけて育てるだけの楽しさや喜びがともなうことに気がつきます。家庭菜園は、思っているよりも楽しいものなのです。
耕した畑に種を植え、その種が自然の力で少しずつ育っていく様子は、何とも言えない喜びや愛情も湧いてきます。
さらに、無農薬・有機・オーガニックで育った野菜を食すれば、その美味しさに大自然への感謝が深まって、その食材に対する思い入れまで変わってくることでしょう。
このように、自らの手で有機野菜を育てると、“自然からの恵み”に対しての意識が高まり、大自然のリズムに合わせてあらゆるものが与え合い、生かし合っていることを肌で感じることができるはずです。
3.食事は“大自然からの恵み”であり、最も大切な儀式である。
生長の家では、“食事は自己に宿る神に供え物を献ずる最も厳粛な儀式である”と説いています。これは、「生長の家の食事」という神示の中に示されている教えです。毎日の食事が「最も厳粛な儀式」だと言われたら、驚く人がいるかもしれません。
しかし、考えてみれば、古来、食事は「自然の恵み」に対して、神あるいは創造主への感謝を献げる宗教行事とひとつのものだったのです。東洋でも西洋でも食事は儀式として、大切に考えられていました。
私たちは食事をしなければ肉体を維持できませんので、最も厳粛な儀式のように、食事のことをもっと大切に考えて良さそうなものです。
ところが、現代は都会で生活する人が多くなり、お金を払えばどんな食材だって手に入るような世の中になりました。
スーパーには、いつ、どこで、だれがどのように作ったのか、よくわからないような食材が並びます。現代生活では、「作物を育てて自らの食糧を得る」ということがめっきりなくなってしまったのです。
そして、大切に考えてよいはずの食材は、いつからか、農薬がまかれていてもよいし、謎の添加物が入っていてもよい。大量に残されても気にしないというように、お粗末な存在になってきているのではないでしょうか。
食材を自ら栽培してみると、その過程で大自然のすばらしさや、自然界のシステムといったものに思いが至ります。手をかけて、無農薬・有機・オーガニックの野菜を栽培すれば、“大自然からの恵み”に感謝する気持ちが湧いてくるのです。
毎日の食材が大自然からの恵みであることに気づけば、食事の大切さを思い出すことができます。
食事は、本来、「神と自然」や「自然と人間」の関係を意識し、“大自然からの恵み”に感謝する時間です。ただの栄養補給の時間ではありません。日本人ならば、食事前に「いただきます」と言って手を合わせ、食後は「ごちそうさま」と言って手を合わせる。このように食事を大切に扱う古き良き習慣がありますので、毎日の食事に感謝して生活したいものです。
家庭菜園で新しい文明へ
以上、生長の家が無農薬・有機・オーガニックで栽培する菜園をおすすめする理由を挙げてみました。地球温暖化を解決するためにも、この機会に家庭菜園を始めてみていただければ幸いです。
すでに触れたことですが、石油をはじめとする化石燃料には限りがあり、このような形態の農業はいつまでも続けられることではありません。無農薬・有機・オーガニック栽培での家庭菜園を通じて、これらの生き方を変えていくことが求められています。
そして、食材を購入するときは旬産旬消・地産地消を意識し、フードマイレージの低いものを選ぶ。日頃の買い物でできるかぎり農薬や化学肥料を使わない食材を選ぶようにするなど、私たちが自然に優しい食生活や消費行動をすることで、地球温暖化を防ぎ、地球の環境を守ることができます。
私たちは、そのような新しいライフスタイルを広げていきたいと考えているのです。
生長の家には、SNIオーガニック菜園部というグループがあり、このような考え方に基づいて活動をしています。庭や畑がなくても、プランターでさまざまな野菜を育てることができますし、貸し農園は都市部にもあるものです。
無農薬・有機(オーガニック)栽培での家庭菜園で、何か一種類でも野菜や穀物を育てて、一緒に自然界のリズムや自然の恵みを感じてみませんか?
サイト
SNIオーガニック菜園部
無農薬・有機(オーガニック)農法・自然農法のすばらしさを伝え、広げています。
動画
「SNIオーガニック菜園部が何を目指し、どんな活動を展開しているか」について、コンパクトにまとめた動画です。無農薬・有機(オーガニック)・自然農法の栽培を共に広げてまいりましょう!