コトバが人生を創る
皆さんは、ご自分の人生や生活をもっと良くしたいと思ったことがありますでしょうか?
おそらく、すべての人が一度はそう思ったことがあるでしょう。
さて、ここからが問題です。
人生や生活をより良くしたいと思ったとき、あなただったらどうやって、もしくは何を使って良くするでしょうか。
生長の家では、人生は「コトバ」によって創られると説いています。人生や生活をより良くしたいと思ったならば、この「コトバの
生長の家でいう「コトバ」とは、「思念」「発声音」「表情・行動」のことを指します。
私たちは、心(思念)の持ちよう一つで、自分の言葉(発声音)の使い方一つで、表情(行動も含む)一つで、人生をより良くしていくことができるのです。
これは少し考えてみたら、当たり前のことかもしれません。
いつも明るく楽しいことを心に思って、プラスの言葉を話したり、人を褒めたり、笑顔で人のためになる行動をする。このような人は、幸せにならずにはいられないでしょう。
そのような素晴らしい生き方をするために、生長の家では「三正行」と呼ばれる3つの習慣をおすすめしています。それは、「神想観」、「聖経と讃歌の読誦・聖典等の拝読」、「愛行」を実践することの3つです
三正行の中でも、真理を理解するのに最適なのが「聖経と讃歌の読誦・聖典等の拝読」です。生長の家には「聖経」や「讃歌」と呼ばれている自由詩や、真理の言葉が説かれた書物である「聖典」があります。「
真理の書物の
実際に真理の言葉を読み、声に出し、耳で聴いて体感すれば、真理を理性的に深めることができます。
自分の中に良い言葉を満たそう
聖経や讃歌、聖典には多くの共通点があります。
まずは、聖典についてご紹介いたしましょう。
聖典は、真理の言葉、良い言葉で満たされている書物です。
それらを読むことは、自分の中に良い言葉を満たすことになり、私たち自身が使う言葉を変えていきます。そして、私たちの心を美しく磨き、運命をも改善していくことなるのです。
生長の家創始者・谷口雅春先生は、次のように説かれています。
言葉によってわれらは清くもなれば醜くもなり、幸福にもなれば不幸にもなるのであります。皆さんは毎朝歯ブラシで歯を磨かれるでありましょう。では歯よりも大切な心があることを自覚せねばなりません。毎朝歯を磨くのにこの大切な心を磨かないのは不合理であります。では、心は何をもって磨くべきでありましょうか。それは言葉によってであります。(中略)われわれが、自己の人生を幸福にし、家庭を明るくし、環境を良化し、運命を改善しようと思うならば、毎日すくなくとも二、三回はそのために作られたる善き、明るき言葉で心を浄め磨かなければならないのであります。(中略)それは心の食事であります。心に善き言葉を食して心を幸福にすれば、肉体は健康化し、運命は良化するのであります。この目的のために、本書および月刊雑誌『生長の家』は生まれたのであります。(谷口雅春先生著『生命の實相』第1巻)
生長の家は立教以来、文書伝道という方法で、真理を誰にでもわかるようにお伝えしてきました。私たちは聖典を読むことで、人生の意義や幸福に生きるための法則について、時間や場所を問わずに学ぶことができるのです。
聖経や讃歌の功徳
聖経や讃歌も、聖典同様に真理の言葉で満たされていますが、読み上げることによってコトバのリズムを感じ、真理の言葉を全身で体感することができます。
生長の家の前総裁である谷口清超先生は、次のように説かれています。
生長の家の真理は、聖経といわれる『甘露の法雨』『天使の言葉』そして『続々甘露の法雨』の中に、美しい詩文で記されています。それは谷口雅春先生を通して天降ってきた神様のお言葉でありますから、理屈を超えて、直接私達の魂に語りかけて下さるのです。そしてそれはもともと詩ですから、理屈で理解するものでなく、コトバのリズムで中味をそのまま受けとることが大切です。すなわちそれを「読む」ことです。コトバは文字に書かれているだけでなく「読誦する」ことによって、そのリズムが一層よく響いて来るでしょう。丁度それは音楽の楽譜を目で見るよりも、それを音に出して演奏したり、歌ったりする時、もっとハッキリと私達のいのちに鳴り響いてくるようなものです。(谷口清超先生著『『甘露の法雨』を読もう』)
運命を好転させるような良い言葉が、私たちのいのちに鳴り響く。なんともワクワクした気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
実際に聖経や讃歌を繰り返し読誦したことによって、様々な功徳(神からのめぐみ、良い結果)を得た人が数多くいます。
例えば、大きな交通事故に遭いながら、ケガ一つなく生還した人。
長年授からずに悩んでいた子宝に恵まれた人。
末期の大病が治癒した人。
さらに素晴らしいのは、大きな悩みや事故もなく、毎日笑顔で幸福な生活を送っている人など。
谷口清超先生のご著書『「甘露の法雨」を読もう』には、それらの体験事例が沢山掲載されていますので、ぜひ一読してみてください。
『甘露の法雨』を読もう
「聖経と讃歌の読誦・聖典等の拝読」を習慣にしよう
聖経や讃歌・聖典は、一度読むだけでも心を明るくし、幸せな人生に導いてくれるものです。さらに、一度だけでなく、継続して繰り返し読むことによって、自分の中に真理が鳴り響き、人生を最良のものにする力が増してきます。
この習慣を継続するために、聖経や讃歌であれば毎日一定の時間を決めて、声に出して読誦することをおすすめします。一定の時間を決めて続けると、「この時間には聖経や讃歌を読誦するものだ」と潜在意識が認識し、習慣化しやすいのです。
毎日読む習慣がつくと、人生がこれまで以上に輝いてくるはずです。
生長の家では、真理の言葉に触れる習慣を身につけ、今の時代に必要な生き方を実践するために、下記の讃歌を特におすすめしています。
観世音菩薩讃歌
“生長の家の礼拝の本尊”とされる「観世音菩薩」について、具体的に説き明かした長編詩です。
大自然讃歌
生物が互いに生かし合っている自然界を讃嘆し、〝自然即我〟の本当のすがたに目覚める長編詩です。
合本讃歌 大自然讃歌・観世音菩薩讃歌
上記2つの讃歌をまとめた合本型の讃歌があります。持ち運びやすい携帯版です。
『大自然讃歌』・『観世音菩薩讃歌』の2つの経本を読むことで、「人間・神の子」の真理への理解が深まり、「大自然に生かされている素晴らしさ」を味わうことができます。
2つの教本を毎日読むことで、「神・自然・人間の一体感」が得られるはずです。ぜひ、声に出して真理のコトバのリズムを味わってみましょう。
その他、聖典や讃歌は一定の時間を決めて読むだけでなく、どこかへ出掛けるときには携帯して、隙間の時間にも読むことをおすすめします。
ちょっとした時間に数ページ読むだけで、その時に必要な真理の言葉に出会うことも多いものです。また、漫然と過ごす時間もなくなることでしょう。
最後に聖書から、言葉についての文章を紹介します。
太初(はじめ)に道(ことば)あり、道(ことば)は神と偕(とも)にあり、道は神なりき。この道は太初に神とともにあり、万(よろず)のものこれに由(よ)りて成り、成りたるものに一つとしてこれによらで成りたるはなし。(『ヨハネ伝』福音書第一章)
言葉には、本当に素晴らしい力があるのです。
ぜひ、聖経や讃歌の読誦・聖典等の拝読を習慣にして、言葉の力で人生をますます輝かしいものにしていきましょう。