みなさんはどんな環境で暮らしたいですか?高層ビルが立ち並ぶ都会ですか?それとものどかな田園や小川のせせらぎのある田舎ですか?
現代は都会に人口が集中しています。田舎は不便。多くの人がそう考えて都会に出てきます。都会も田舎もそれぞれ魅力がありますが、現代は都会に偏重しています。どちらかに偏るところに問題があると私は思います。
そういう私も実は、都会でいい仕事がしたいと思い、田舎から都会にでました。2年前まで東京で仕事をしていた私は、念願だったリーダー職をやりとげ、これからの人生をどうしようか考えていました。最も良い未来にするにはどうしたらよいのか、真剣に祈りました。祈った結果、自分の中に強い思いがあることに気が付きました。
それは「世界平和」です。もっと世界とつながっていることを実感したくて、昨年1月からインドの孤児院にボランティアに行くことを決めました。
インドでは子供たちに日本語を教えながら、折り紙をしたり、ボール遊びをしたり、いろいろ一緒に遊びました。
たくさんの笑顔をもらいました。広い敷地では野菜や果物を作っていました。こちらは産まれたばかりの子牛です。
とてもかわいいですね。インドでは、決して牛を食べません。人間と牛も調和し、すべてのものが調和しているように感じました。
さて、3か月インドの農村で子供たちと一緒に暮らした結果、3つのことがわかりました。①案外、田舎暮らしは楽しい。②自然に囲まれて暮らすほど、自然を愛し、守るチャンスがある。 ③人は置かれた環境の中で、素直に生きてよい。
そして、私もありのままに、素直な気持ちで生きよう。これまでは、両親と離れて住んで、心配をかけたけど、近くで暮らそう。遠くから故郷の過疎化、高齢化を悲しむのではなく、私が故郷に戻り、自然とともに生きよう。そんな思いが沸々と湧いてきて、実家のある和歌山に戻ることを決意しました。
地元に戻った私はこれまでのキャリアを活かし、パソコンや携帯電話を安心して使うためのプログラムを作っています。また、自転車を活用して、地元周辺をサイクリングしたり、通勤に使ったりして、平和のために低炭素のライフスタイルを実践しています。このような田舎暮らしを始めて、あっという間に1年が経過しました。
平和を実現するためには、経済を優先し、都会に偏った社会を変えていく必要があります。私は、焦らず、慌てず、生まれ育った故郷の仲間とともに、「自然と調和したライフスタイル」を広げていきたいと思います。多くの人が自然を大切にするようになれば、平和で豊かな社会が実現します。皆さんもそれぞれの場所で、できるところから実践してみませんか?私のおすすめは、田舎暮らしです。もちろん、これは全ての人が今すぐできることではありませんが、私は、田舎暮らしを始めたことで、都会で暮らしていた毎日よりも一層自然との一体感が深まっています。